こんにちは、はるきんぐです!今回は、北海道の名峰・十勝岳でのバックカントリースキーについて、コース選びから装備、注意点まで詳しくご紹介します。
十勝岳は美瑛・富良野エリアにそびえる活火山で、広大なオープンバーンと極上のパウダースノーが楽しめるバックカントリースキーの聖地です。

十勝岳バックカントリーの魅力
1. 極上のパウダー
北海道の内陸部に位置する十勝岳は、寒冷な気候と適度な降雪により、軽くてドライなパウダースノーが豊富。特に冬型の気圧配置が強まると、雪質は極上のコンディションになります。
膝までパウダーがある時などは、パウダースノーを顔に浴びて息もできないほどです。
私たちの仲間では「顔射」と言って笑い合っています。
2. 広大なオープンバーン
十勝岳のバックカントリーは、森林限界を超えた広大なオープンバーンが特徴。初心者向けの緩斜面から、経験者向けの急斜面まで多彩なラインが楽しめます。
最近では、オープンバーンの新雪を楽しみたいため、早朝まだ日も出ていない時間に登り始め、何度も登り返しては新雪オープンバーンを食い漁る強者がいます。
3. 山岳景観の美しさ
十勝連峰を望みながらのライディングは格別。晴れた日には、遠く大雪山系や富良野岳の景色も楽しめます。
時に−25度を下回るとサンピラーという美しい霜柱が見れることも。

おすすめコース3選
① 十勝岳温泉ルート(初心者~中級者向け)
スタート地点: 十勝岳温泉駐車場(標高1,280m)
アクセスが良く比較的緩やかな斜面が広がるエリア。登りは望岳台ルートを経由しながら約2~3時間。山頂手前で折り返し、広いオープンバーンを滑降。
ポイント
✅ 雪崩のリスクが比較的低い
✅ 滑走後に温泉を楽しめる

② 美瑛岳ルート(中級者向け)
スタート地点: 望岳台(標高930m)
美瑛岳を目指すルートで、約4~5時間の登りが必要。山頂付近は風の影響で雪が硬くなることもあるが、適切なラインを選べばパウダーを満喫可能。
ポイント
✅ 長いダウンヒルが楽しめる
✅ 変化に富んだ地形で滑りごたえ抜群
③ 三段山ルート(初級者向け)
スタート地点: 吹上温泉駐車場(標高1,080m)
登りは約2時間。適度な斜度と滑りやすい地形で、バックカントリーデビューにも最適。天候が悪い日でも比較的安全に滑走可能。
ポイント
✅ 短時間でアクセス可能
✅ ルートが明瞭で初心者でも安心

必要な装備リスト
バックカントリーでは、通常のスキー装備に加えて雪山登山用の装備が必須です。
✅ スキー/スノーボード(シール・スプリットボード対応)
✅ アバランチギア(ビーコン・プローブ・ショベル)
✅ 登山用バックパック(30L以上)
✅ 防寒ウェア(ゴアテックス推奨)
✅ ヘルメット & ゴーグル
✅ 行動食 & 水分(ハイドレーション or 水筒) 保温が良好な水筒に白湯を入れるのがおすすめ。
✅ 地図・GPS・コンパス Geographica(ジオグラフィカ) 🌍がおすすめ。
特徴は・・・
・高精度なGPS機能(オフライン対応)
・国土地理院の地図を活用可能
・GPXデータをインポート・エクスポートできる
・シンプルなUIで使いやすい
特に雪崩対策の装備は命を守るための必須アイテムです。必ず使い方をマスターし、同行者と事前にトレーニングを行いましょう。
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十勝岳での注意点と安全対策
1. 雪崩リスクを常に意識する
十勝岳はオープンバーンが多いため、風の影響で雪庇やウインドスラブが形成されやすいエリアがあります。最新の雪崩情報をチェックし、慎重にルート選定を行いましょう。
✅ 北海道雪崩情報センター
✅ 現地ガイドサービスの利用もおすすめ
Natures(ネイチャーズ)がおすすめ!!
大雪山を中心とした山岳・自然ガイドサービスを提供しています。旭岳や十勝岳などの日帰り登山から、トムラウシ山などへの縦走登山まで、多彩なプランがあります。
特徴:
・冬季のバックカントリースキーガイドも提供
・大雪山系を中心としたガイド
・日帰りから縦走まで対応
2. 天候の急変に備える
十勝岳周辺は風が強く、ホワイトアウトになることも珍しくありません。GPSやコンパスを携行し、地形を把握しながら行動しましょう。
特に気象をしっかりと把握した行動が大事となります。
登山天気に特化したおすすめアプリを紹介します。
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3. ソロ滑走は避ける
バックカントリーでは万が一の事故に備え、必ずパートナーと行動することが基本。互いにビーコンチェックを行い、コミュニケーションを密にしましょう。
はぐれたときの行動
✅ すぐに立ち止まる
- 慌てて動くのが最も危険! まずは落ち着き、現在地を確認。
- ホワイトアウトの場合は特に注意! 無理に移動すると崖や雪庇に突っ込む危険あり。
✅ 大きな音と視認性を上げる
- 笛を吹く(3回吹くのが国際的なSOSサイン)。
- ヘッドライトやフラッシュライトを点滅(夜間や視界不良時に有効)。
- 派手な色のウェアやリフレクターを装備(発見されやすくなる)。
✅ スマホ・GPSを確認
電波がない場合
→ 登山届の内容を思い出し、ルートを整理。
→ 電波が入りそうな稜線まで慎重に移動(ただし無理はしない)。
十勝岳周辺は、モバイル端末にもよりますが、ほとんどが電波のあるところが多いです。
もし、はぐれてしまった場合は、慌てず落ち着いて、まずはスマートフォンで仲間に連絡するなどをするといいです。
電波がある場合
→ 仲間に電話やLINE(低電力モード推奨)。
→ GPSアプリで現在地を確認。
→ 登山届の提出先(警察や山岳救助隊)に連絡。
4.登山後の冷えた体を温泉で癒しましょう。
十勝岳登山後に立ち寄れる周辺の温泉をご紹介します。疲れた体を癒し、心身ともにリフレッシュできるスポットばかりです。
私が、いつも利用しているお気に入りの温泉を紹介しましょう。
標高1,290mに位置し、北海道で最も高所にある温泉宿です。大自然に囲まれた露天風呂からの眺めは格別で、登山の疲れを癒すのに最適です。
公式サイト: https://www.ryounkaku.jp
2. 白金温泉
美瑛町に位置する温泉地で、周囲の白樺林が美しい景観を作り出しています。温泉宿が点在し、日帰り入浴も可能です。
詳細情報: https://www.visit-hokkaido.jp/spa/spot/detail_10608.html
3. 吹上温泉
上富良野町にある無料の露天風呂で、地元の人々や登山者に人気のスポットです。自然の中で開放的な入浴が楽しめます。
詳細情報: https://ja.wikipedia.org/wiki/吹上温泉
4. 白金温泉 湯元 白金温泉ホテル
白金温泉エリアにある宿泊施設で、日帰り入浴も受け付けています。美瑛川や白ひげの滝などの観光スポットにも近く、観光と併せて訪れるのもおすすめです。
詳細情報: https://www.jalan.net/onsen/OSN_50015
各温泉施設は、季節や天候によって営業時間や利用条件が変わる場合があります。訪問前に最新の情報を確認することをおすすめします。
まとめ:十勝岳バックカントリーは慎重に楽しもう!
十勝岳は、日本有数のパウダーエリアでありながら、比較的アクセスしやすく、多彩なルートが楽しめるバックカントリーの名所です。ただし、雪崩リスクや天候の変化には十分注意し、万全の準備を整えて挑みましょう。
もし不安がある場合は、ガイドツアーの利用もおすすめです。安全に楽しみながら、十勝岳の極上パウダーを堪能しましょう!
それでは、また次回の記事でお会いしましょう。はるきんぐでした!

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